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上映開始まで時間がまったくなかったので、ミスドのハニーディップを踊るように買い、踊るように食べ歩きながら(お行儀わるくて御免)、久しぶりのフォーラム仙台へ。なつかし〜。デートとかしたわ〜(ひどい思い出でした)。
『ブリングリング』
↑のシーン、特に印象に残る場面でもないけど、アメリカ映画に出てくるこの手の偏った教育思考のママってすんごい昔からよく見るのでいつも笑ってしまう。日本で言えば丸尾くんのお母ちゃんみたいなもんか。違うか。
ルブタンの玉手箱、ドラッグ、自撮りにつぐ自撮り、ロス市警の仕事の遅さ、パリスヒルトンの気前の良さなど、まさにゴシップ雑誌をぱらぱらめくるみたいにあっけなく終わった90分。自分のことしか考えてないか、もしくは何も考えてないか。中庸がない若者たちは、見てるぶんには楽しい。まさにこの映画もそんな感じです。明らかに65歳オーバーのおばさま二人組が見に来ていて、ヒュ〜って思ったのでした。かっちょいいな。
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だるだるの引継ぎから華麗なる新幹線移動まで時間が全くないことを知りながら、渋谷のsteven alanまでいそいそ移動して購入しました。軽くて薄いダブルのノーカラーコート。厳しい冬は乗り越えられないほどの薄さ。もうこういう失敗、何回もしてるよね・・・そして反省しないよね・・・。
色味はネイビーっぽく見えますが、ダークグレイ。黒いコートはいつでも買えるしな〜と軽めの色にしました。ネイビーも可愛かったんだけれど、ネイビーのニットにも合う色のほうがいいかと思って。真っ赤な口紅にジーンズ、襟のついたシャツ、真っ白のコンバースとか。はたまた黒いニットワンピにワイン色のタイツとか。
それよりもこのぺなぺなコートで冬を過ごす方法を考えねばならないっていう。
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実家暮らし。毎日食事が用意されるよろこび・・・!申し訳程度に、掃除と食器荒いと夕飯作りのサポートだけはやってるのですが、姫様みたいな暮らしです。うむ、苦しゅうない。苦しゅうないぞ!
朝は初めての病院に右往左往して、3時間ほど過ごすことに。昔から病院が好きじゃないので、診察が終わって逃げるように退散。近所のしみったれた中華料理やさんで(私が作ったほうが絶対おいしいと思う)麻婆豆腐定食をかっこむ。隣の席の妙齢OLから仕事のできなさなどについてこき下ろされまくってる佐々木さんに思いを馳せる。がんばれ佐々木さん。
暇を緩和するものを何一つ持ってこなかったのであゆみbooksで本をいくつか購入。図書カードをブラックカードかのように差し出す快感を忘れておった。たった5000円の快感。
- 作者: 宮部みゆき
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- 作者: よしもとばなな
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- 作者: 高山なおみ
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気ぬけごはん、さっそく作ってみたいものがいくつもあった。特にキャベツの入った揚げないピロシキ。薄力粉だけで作るともっちりなるのか〜。美味しそ〜。
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何から何まで追いつめられた1ヶ月。自分がまっすぐ吐き出された火の玉みたいな気分でした。いや、そんなたいそうなもんじゃない。もののけ姫のおっことぬしみたいな。それもたいそうなたとえだな。
この数年間、大変お世話になって、最後まであたたかく見送ってくれた会社に挨拶をして、ちょっと前に異動になってしまった前の社長を呼びつけてカールトンでしゃれたケーキを食べた。これから始まること、この先考えなくちゃいけないことをまとまりなく話して、おしゃべり好きの社長が、これからおおよそ10年後くらいに考えなくちゃいけないことまでアドバイスをくれたので「あぁ、そっか、ちゃんと未来があるってことだよなー」というのん気な気持ちが戻ってくる。自分の手から離れていくものばかりに思いを巡らせる必要はないのだ。
会社に戻ってきて、結局のところ終わる仕事も終わらず、最後だと伝えていた同僚とも変な空気になったまま、24日も出社。年内の残りの勤務日について慌てて有給申請をして、残った荷物を自宅まで送ってもらうようお願いをする。相変わらず同僚とも変な空気のまま、最後に引継ぎがうまくいかなすぎて揉めに揉めたリーダーとは目も会わさず別れ話のうまく行かなかった恋人みたいな感じになてしまった(いや、そんなたいそうなもんじゃない)。一番長く働いた上司は照れ隠しなのかなんなのか「え、何?オレになんか言うこととかあるんだっけ?」と言われて(そういや、こういう人だったけな〜)としみじみ思い出して、おざなりの挨拶だけして、オフィスを逃げるように出て行った。夕方の新幹線でそのまま帰省。東京、会社、私の家。なんだかどれもあっけなく、ほろほろ崩れていくらくがんみたい。
そしてこれから長い休みに入る。まだ知らない、見たことのない1年はあとそこまで。天下一品、食べたかったな〜。
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3年前くらい、「人生最大」と勝手に銘打った出来事についての悲劇ごっこにいそしんでいた時、来年の私はどうなってるのだろう、とぼんやりと不安になりながら、近くに迫った旅行に向けて荷造りの準備をしていた。結局、旅先のカナダでは現地の食事にやられたのか、夜になると激しい腹痛に教われて、せっかくのクリスマスパーティーもローストビーフも味わうことなく床に伏せていた。それでも知らない町の空気を吸い込むのはただただ楽しかった。きりっと寒くて、曇りがちなバンクーバーの空。また行けるといいな。
舌の根も乾かぬうちに、それから一年くらいたって、一年前は名前も顔も存在すらも知らぬ人に出会って、それからまた日がたって、籍を入れた。自分磨きもしたわけでもなし、何かを諦めたりがんばったりしたわけでもなし、変わらず私はろくでなしな性格のままだった。縁があっただけなのだろう。
結婚してから、「結婚っていいよ」「結婚しちゃいなよ」って誰かに言うのって、こんなに失礼でわけのわからない話はないな、と思った。でも話の流れで言ってしまったりするときもある。何をいっても上から目線な感じに思えたし、既婚者になったからって私はやっぱりろくでなしな性格なとこも、友達がそんなにいないとこも、プライド高いくせにシャイなとこも、仕事で成功している人を極端に妬むところも何も変わってなかったから余計にそう思えた。自分の小ささを身に染みて感じながら、お世辞だとは思うけれども今の自分をいいとかうらやましいと言われることを、恥に感じてしまう。「楽しいですよ」「幸せですよ」なんて言うことにとても違和感がある。結局、こんな感想も上から発言なんだろうか。どうなんだろうか、神様。
不安や不満の種類が変わったわけではない。じゃあ何か苦労が増えたかというとそうでもない。海外旅行に行きにくくなったな、とか。自分以外の人の健康を願うようになったな、とか。きっと一人だったときも今と変わらず楽しかったし、幸せだったのだ。あぁ、そういうことを言いたかったのだ。
というわけで長くなったのですが昨日は紙婚式だったのでした。変わらず、悩みがあったり、うまくいかないことがあったり、楽しかったり、幸せだったりします。
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旅とは。大きく言ってみたけれどただの有給消化である。すんばらしい。
そして一泊二日で熱海旅行に行ってきました。
弁当も大変美味しゅうござった。そしてビュー踊り子の後ろの席がどー考えたって不倫旅行のカップルだったので(そばで聞いている分には)大変楽しゅうござった。私もお弁当をあ〜んとか食べさせあいっこしたほうがよかったんだろうか。きっと違う。
カモメはいなかったけれど、海や空もいい感じ。
熱海銀座にあったいい感じのパーラー「パインツリー」。最高のディスプレイ。
実物よりうまげかもしれないトーストとか。いいねぇ。
シャッター商店街とか、工事のしかけた古い大きなホテルとか、町全体にただようどろりとした雰囲気とか、あぁ、温泉街ってこれ!みたいな感じでとても楽しかった。箱根も好きだけれど、熱海のこれはこれでオツなものでした。オシャレであることを求められない楽さっちゅーか。
旅館の仲居さんまでも接客態度が緩すぎたもんだから夫はすっかりイライラしていたけれども(ちょっとタメ口だったり、お客さんの前で携帯でずっとしゃべってたり)その感じもすごくよかった。温泉から見えた、ただただ白々しく燃えてた夜景も染みました。これが昭和のハネムーンね。
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『女っ気なし』@ユーロスペース
何でもすぐに忘れてしまう。あんなにドラマチックだった過去とか。自分を置いて知らない誰かとどこかに行ってしまった人のこととか。海がすごく綺麗だったこととか。安いチョコレートケーキの味とか。
バカンス映画なんて結局ハッピーエンドなんか似合わないから、って、これももちろんキャッキャウフフな終わり方じゃなかったけれど、「寂しくったって生きていける」みたいやちょっと投げやりな前向きさが最後まであってすごーくすごーくよかったです。これを見て勇気が出るとか生きる活力がわいてることはまぁないんだろうけれど、これでいいって思ってもいいのか〜って背中を押されるような気持ちがしました。
監督は優しい人なんだろうなぁ。女性にもだけれど、男性にも。きっと。だって主人公のシルヴァンが(薄毛だろうがおデブだろうが私服のセンスがなさすぎだろうが)とてもキュートだったから。