子が産まれて一年がたった。あっちゅうまな気もするし、とても長かったような気もする。普通の感想ですみません。

前にも書いたような気がするけれど妊娠している間も、私は不良妊婦だったので仕事で深夜に帰宅することもしばしばあったし、妊娠後期に雨が降った後のコンビニでしたたか尻餅を付いたこともあって、心配ごと(主に自分が原因の)ばかりで、楽しい妊娠ライフとはほど遠い生活だった。

産まれてからも初めてなんだから当たり前なのだけど、息子が寝ないことやよく吐いてしまうことや、う○こが出ない日々とか反対に出過ぎて不安な日々とか、とにかく心配なことがたくさんあって、これまた楽しんでばかりもいられない日々で、今頃になってようやく「あぁ、楽しいなー」くらいに思えるようになった。


別にあえて書かなくてもいいのだけど、出産してからとりわけ悩んだのは、息子は生まれつき身体の広範囲に赤いあざ(血管腫)を持っているということだった。年齢とともに自然に治るたぐいのものではなく、治療をしても取り除けない可能性のあるものだったので、さらにしょげてしまった。出産前にいろんな想定をしていて、じつはこのあざのこともちらっと頭によぎったのだけど、本当に自分がそれに対面してしまうと、びっくりというより、ただただ、しみじみ、心に重しが乗せられたように胸が詰まる感じ。

命に関わるものじゃないのだから、と医者も親もいうけれど、思春期のどこかの段階でこの身体に対峙した息子がどう思うのだろう、私を憎むかな。それで気が休まるならいいのだけど、友達にからかわれて辛い生活を送ってしまったら・・・とグルグル考えると眠れない日々が続いた。今も全く考えなくなったわけじゃない。

しかしである。それでも息子が大好きだということは、私や、それ以上に夫が(ほおっておくと息子がかわいすぎてかぶりついている我が夫である)何の疑いもなく、もう、それでいいんじゃないか、これからだってそうやって生きていけばいいんじゃないか、ととても雑だけど大きな道標のようなものを自分の中にようやく見つけた。私も夫も息子が好きだ、というだけで、それ以上のあれやこれやなんて、後ろで流れる伴奏に過ぎない。家族みんなでお気に入りのフレーズをるらるら歌っていれば、なんとかやっていけるのじゃないか。と、思ったのです。

このよく悩んでいた当時、昔NHKで拝見した藤井輝明さんのことを思い出して、本を良く読んでいました。藤井さんのご両親はほんとうに素晴らしいエピソードがたくさんあって、あざがどうこうではなく子育てする上での何かヒントのようなものをすごくもらったような気がします。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/people/20120920.html

というわけで、一人で勝手に書いてすーっとしましたが、もう息子のあざのことでは悩んでいなくて、それより保育園!待機児童だよ!どうにかして!ということで今はいっぱいいっぱいです(マジで)。それ以外は、とってもとても楽しく過ごしています。息子よ、夫よ、いつもいつもありがとう。おめでとうおめでとう。


※ちなみに、あざと私の尻餅はまったく関係ないそうです。卵の状態の時から既にそういう要素を持っているとのことでしたのであしからず。でも雨の日のコンビニの床はキケンだぞ!!