会おうと約束していた友人と会えなくなってしまい、理由を聞いてぐっと一瞬だけ号泣する。しかし、辛いのは私じゃない。と思って、泣いたことがひどく彼女に失礼な気がして、そのとき持っていたクイックルワイパーをぎゅっと握り、ひとしきり部屋を掃除した。辛いのは私じゃない。それを忘れて悲しんではいけない。


「さよならいつかは笑顔で会えるよ いつもはにかんで気にしてほしいよ」というところを何回も口ずさんだ。別にこの歌詞があってるとかあってないとか、そんな話ではないの。そんなことを言うのは失礼すぎる。この曲がとても聴きたくなっただけなんです。

きっとあの二人は大丈夫だ、と口にしたら、そばにいた人が、「うん。だから泣かないで。」と言った。そうだ、泣いてはいけない。